Macで容量不足問題を解決またはデータをバックアップするために、外付けHDDやUSB端末を利用することがあります。外付けHDD・USBをMacに接続する時、Macに認識されない場合があります。この現象を引き起こす原因は大きく接続問題、物理障害、論理障害とシステム障害4つの種類に分けられます。物理障害の場合は専門の修理屋、システム障害の場合はアップルストアに頼んでください。下記は自分でできる対処法をいくつか紹介します。
一、Macのデータ復元ソフトで認識しないHDD・USBからデータを取り出す
外付けHDD・USBが認識しなくなって、一番大切なのは中のデータの確保です。復元ソフト「FonePaw データ復元 (opens new window)」を使えば、外付けHDD・USBからデータをバックアップ・復元することができますので、ぜひダウンロードして、外付けHDD・USBの状況を確認してみてください。
1.ソフトをインストールして、起動します。「Macデータ復元」 をクリックします。
2.取り出したいデータを選択してチェックを入れます。「スキャン」 をクリックすれば外付けHDD・USBの中身を検出します。
3.検出されたファイルはリストされますので、復元(保存)したいものをすべてチェックを入れてください。目当てのファイルがなかったら、「ディープスキャン」 を利用してください。ディープスキャンは時間がかかりますので、待ち時間が長くなります。
4.「リカバリー」 をクリックして、選択したファイルをすべて復元します。保存先を選択する際は、問題の外付けHDD・USB以外の場所を選んでください。
二、認識しないHDDとMacの接続状態を確認する
先ずは、デバイス間の接続状態を確認しましょう。
一般的に、外付けHDDにアクセススランプが搭載されているので、そのランプが点灯しているかどうかを確認しましょう。もしエラーランプが搭載されていると、それも確認しよう。エラー点灯している場合は基本的に物理障害が発生したことを意味します。電源ランプが点灯していない場合は、外付けHDDがMacに正常に繋がっていることを確認します。接点不良の可能性があるので、電源コンセントとアダプターを抜き差ししてから、再度差し込みます。まだダメな場合は、Mac を正常モードやセーフモードで再起動したり、USBケーブルを変換したり、USB端子をクリーニングしたり、または外付けHDD本体をケースから取り外して直接にMacに繋がってみることがおすすめです。なぜなら、USBケーブルが細すぎて電力不足で起動できないまたは自体が断線しているかもしれません。
それ以外、埃や腐食のためUSB端子の接触不良が起きる可能性もあるから、接点洗浄剤でUSB端子をクリーニングしてみてください。
また、動作音を確認しよう。一般的に、外付けHDDが正常に接続されていると、外付けHDDから駆動音があるはずです。それに対して、もしカクカクのような異常音がある場合は、外付けHDD本体が物理的な損害を受けたかもしれないので、修理屋に持って行きましょう。
三、ディスクユーティリティで外付けHDDがマウントされているか確認する
マウントとは、外付けHDDがMacに認識させ、利用可能な状態にすることです。外付けHDDがマウントされているかどうかはディスクユーティリティで確認できます。
Finder を起動して上部のメニューにある 「移動」 をクリックし、プルダウンメニューから 「ユーティリティ」 を選択してから、表示されたユーティリティ一覧から 「ディスクユーティリティ」 を選択してください。こうすると、Macに接続されているHDD一覧が左側に表示されます。
その中に、接続した外付けHDDの名前が見つからなかったら、外付けHDDが正しくマウント(認識)されていないことを意味し、物理障害がある可能性が高いと思います。もしボリューム名ガグレーアウトしていると、そのボリューム名を選択して上部メニューにある 「マウント」 ボタンをクリックすることでマウントを実行してみましょう。もしマウント失敗のメッセージが出てきたら、それも物理障害があるかもしれません。
もし外付けHDDの名前がFinderに表示されていないが、ディスクユーティリティで表示されていると、物理障害ではなく、論理障害があるかもしれません。こういう場合は下記の対処法を続けて読んでください。
四、Finderの外部ディスク設定を確認する
Finder画面上部のメニューバーから 「Finder」 をクリックし、「システム環境設定」 を選択します。そして、表示された 「Finder環境設定」 ポップアップの 「一般」 タブで、「外部ディスク」 にチェックを入れて外付けHDD・USBのアイコンをデスクトップに表示します。
五、First Aidを利用して認識しない外付けHDDを修復する
前述のようなマウントできない外付けHDDは 「First Aid」 で修復することができます。
Finderを開き、上部のメニューから 「移動」>「ユーティリティ」>「ディスクユーティリティ」 の順にクリックします。左側にある不具合のある外付けHDDを選択して右側の上部にある 「First Aid」 ボタンをクリックします。「First Aidを実行しますか」 というメッセージが表示されたら、「実行」 を選択してから 「続ける」 をクリックします。
または、画面底部に 「ディスクのアクセス権を検証」と「ディスクのアクセス権を修復」 二つの項目がある場合は、それらをクリックすることで認識しない外付けHDDを修復することができます。
関連記事:Macのディスクのアクセス権を修復する方法 (opens new window)
六、外付けHDDのフォーマット形式がMacに対応していない
外付けHDDのフォーマット形式が異なります。一部のフォーマット形式はMacに対応していないので、Macに認識されません。NASで使用している外付けHDDはXFS形式をよく採用するが、Macはこの形式が認識しません。そのほか、NTFS形式もMacに認識されません。外付けHDDをMacに接続してフォーマットすると、認識が可能になります。exFAT形式はMacとWindows両方でも使えるので、一番推薦します。そのほか、HFS+というMac専門の形式を採用こともおすすめです。
詳しく知るにはこちらの記事を:外付けHDDをフォーマットしてMac/Windowsの両方で利用可能にする方法 (opens new window)
七、Macから認識されない外付けHDD・USBをフォーマットする
論理障害のある外付けHDD・USBメモリに対して、フォーマットはお役に立てるかもしれません。 前述の通り、Finder画面で上部メニューにある 「移動」 >「 ユーティリティ」 >「ディスクユーティリティ」 の順に選択することで 「ディスクユーティリティ」 画面へ移ります。 その後、不具合のある外付けHDDを左側から選択し、右側の画面の上部のメニューにある 「消去」 ボタンをクリックしてください。 出てきたポップアップで 「フォーマット」 で対応の形式をプルダウンから選択し、「方式」 を 「GUIDパーティションマップ」 に設定した後、右下の 「消去」 ボタンをクリックすれば、フォーマットが始まります。
フォーマットが終了したら 「完了」 をクリックします。
八、どんな方法を使っても外付けHDD・USBメモリがMacで認識しない場合の対処法
もし上記のすべての方法が効かない場合、修理屋に頼みましょう。 外付けHDD・USBからデータを復元できない、または自分で障害のある外付けHDD・USBを修復できない時は、外付けHDD・USBメモリを修理屋に持って行くことがおすすめです。持っていく前には、できるだけ外付けHDD・USBメモリを通電しないでください。
ここまでは、Macで外付けHDD・USBが認識しない場合の対処法について紹介してきました。ご参考になれば幸いです。